「日本で最も美しい村」連合は発足10年

はじめに

NPO法人「日本で最も美しい村」連合(以下、美しい村連合)は、2015年10月で発足10年となりました。この活動は、素晴らしい地域資源を持ちながら過疎にある美しい町や村が、「日本で最も美しい村」を宣言することで、①自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを行うこと、②住民によるまちづくり活動を展開することで地域の活性化を図り、地域の自立を推進すること、③生活の営みにより作られてきた景観や環境を守りこれらを活用することで観光的付加価値を高め、地域の資源の保護と地域経済の発展に寄与することを目的としています。

国土総合研究機構/観光まちづくり研究会は、発足間もなくからサポーターとして美しい村連合の取り組みを支援してきました。

美しい村連合、発足10年の活動

2005年に7つの町村から運動が始まり、10年を経て北海道から沖縄まで全国60の町村・地域団体の加盟に至りました。美しい村連合に加盟するには、入会時の審査だけでなく、概ね5年ごとの再審査を受けることが義務づけられています。

美しい村連合、発足10年の節目

発足10年を迎えた今夏6月26日~28日、北海道上川郡美瑛町で、「日本で最も美しい村」連合の定期総会と「世界で最も美しい村連合会」総会を同時開催しました。日本連合の定期総会では、次の10年に向けて更なる活動の深化を図るべく理念の共有と今後の方向性を確認しました。特に、審査基準を大きく改定しました。一方、世界連合会の総会を、日本で開催したのは初めてとなります。正加盟のフランス協会、ベルギー協会、イタリア協会、日本連合のほかに、準加盟のドイツ協会が出席しました。

ガイドブックの発行による広報活動の充実

いま「日本で最も美しい村」連合が、力を入れていることは学習活動と広報活動です。真に最も美しい村と言えるには、個々の加盟町村が日々努力を積み重ねる必要があります。国際水準として「最も美しい村」と言われるような村づくりが必要だと考えます。活動を広く知って頂くという意味で、10月初旬には3年ぶりに公式ガイドブック『日本で最も美しい村2』(ハースト婦人画報社)を発売しました。是非、お手にとって頂き、加盟する町村への旅に繋げていただければと思います。

投稿者

山田 泰司